みなさん、「ホルモン補充療法・HRT」という言葉を耳にしたことがあると思います。ゆらぎ世代に入り、女性ホルモン（エストロゲン）の減少によって引き起こされる様々な症状・更年期症状の改善に有効とされている治療のひとつです。

減少していく女性ホルモンをほんの少しだけ補うもので、その方法は「飲む」「塗る」「貼る」の３つ。ライフスタイルに合わせて、また子宮の有無によってホルモンの種類・投与方法が変わります。

　ホルモンと聞くと漠然と不安に感じる方もいるかもしれません。正確な情報を知り、適切に使用する事で安心して安全に治療できます。場合によって使用できない方もいるため、使用前に乳がん検診、子宮・卵巣のチェックをしておく事は必須です。

乳がんリスクは使用するホルモンの種類や投与方法によって限りなく減らすことが出来ます。国際的な複数の学会でも「乳がんリスクに及ぼすホルモン補充療法の影響は小さく、座ってばかりのライフスタイルや肥満、アルコールといった一般的な要因による増加と同等かそれよりも低い」とされています。