fem tone ジャーナル

Doctor’sコラムvol.3 デリケートゾーンのケアの必要性

産婦人科専門医 成川希
Doctor’sコラムvol.3 デリケートゾーンのケアの必要性

最近、腸内細菌の大切さが注目されています。同様に「腟内細菌」はとても大切です。膣内に乳酸菌の一種「ラクトバチルス属」が豊富にあると良い状態といえます。この乳酸菌によって膣内が酸性に保たれていると、細菌やカンジダなどの真菌の増殖を抑えられます。

腟内細菌バランスが乱れると細菌性膣症やカンジダ膣外陰炎、最近では妊娠成立や早産にも影響すると言われています。腟内細菌にとって良くない事とは、

・膣の洗いすぎ
・洗わなさすぎ
・長時間のナプキンやタンポンの使用
・たばこ
・抗生物質の乱用

などです。適切なケアで清潔に、そして良い状態を保ちましょう。

デリケートゾーンのケアの基本は「洗浄」と「保湿」。

まず、弱酸性の専用洗浄ソープで恥垢をしっかり落としましょう。恥垢とは、外性器にある皮脂や分泌物の垢で、お湯で洗い落とすことは出来ず、洗い残しは臭いやかゆみの原因にもなります。

次にしっかり保湿です。デリケートゾーンは薄く乾燥しやすい所です。オイルベースの保湿剤がお勧めです。デリケートゾーンから膣内環境を守りましょう。

お顔のケアと同じようにデリケートゾーンのケアを始めて、ふっくらした健康的な状態になりませんか。

吉祥寺レディースクリニック成川医師

Profile

医師 成川 希なりかわ のぞみ

AyurvedaUniverse代表

産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、日本抗加齢学会専門医、産業医。現代医学からのアプローチに加えホリスティックな観点からの診察を行う。都内の婦人科で臨床医として現場に立ち、2023年5月からアーユルヴェーダの観点からの診察、施術を行うAyurveda Universe(アーユルヴェーダユニバース)代表。

<保有資格>産婦人科専門医・母体保護法指定医・(日本女性医学学会)女性ヘルスケア専門医・日本抗加齢医学会専門医・(日本医師会認定)産業医

産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、日本抗加齢学会専門医、産業医。現代医学からのアプローチに加えホリスティックな観点からの診察を行う。都内の婦人科で臨床医として現場に立ち、2023年5月からアーユルヴェーダの観点からの診察、施術を行うAyurveda Universe(アーユルヴェーダユニバース)代表。

<保有資格>産婦人科専門医・母体保護法指定医・(日本女性医学学会)女性ヘルスケア専門医・日本抗加齢医学会専門医・(日本医師会認定)産業医