人間の身体の中には100種類ほどのホルモンがあります。ホルモンはごく微量で働き、いろいろな機能の調節を行なっています。各種あるホルモンの中でステロイドホルモンに分類されるのが「女性ホルモン」です。
「女性ホルモン」は年齢と共に変化します。およそ8.9歳頃から少しづつ分泌され始め、個人差はありますが12歳前後で初経を迎えます。40歳代になると減少し始め、月経が1年間無いと閉経となり、多くの方は50歳前後にむかえます。
女性ホルモンには「エストロゲン・卵胞ホルモン」と「プロゲステロン・黄体ホルモン」の2つあります。
エストロゲンは女性らしい身体作り、プロゲステロンは妊娠の維持が特徴的な働きです。この2つのホルモンは月経周期によって分泌量が変化し、妊娠中、出産、産後はダイナミックに変動します。
女性ホルモンは「月経」という毎月感じるものから、皮膚や骨、血管や脂質代謝といった目には見えない所にも影響しています。閉経すると骨粗鬆症やコレステロールに異常を来たしやすいのはそのためです。
一生の間、ひと月の間、大きく変動するホルモン。それが女性ホルモンです。
女性ホルモンの変化と上手く付き合うことで、毎日を健やかに過ごすことができます。